トンネルの天井崩落事故で話題のケミカルアンカー。 金属拡張系のアンカーボルト(オールアンカー)とは異って、コンクリートに開けた穴に充填した接着剤が化学反応により硬化し、埋め込み部分と固着するアンカーボルトです。建築業界では幅広く使われています。ウチの場合は鉄筋コンクリートの建物に屋根を被せる工事で、アンカーボルトとして使ったり。ブロック塀の施工にも使ったりします。
アンカーイロイロ
ケミカルアンカーの施工方法
モノとモノとをくっつける。鉄と鉄は溶接・紙はノリでくっつける・大工さんはクギで木をとめる。抜けたり外れるとダメなので頑丈にくっつける。心配なので余分にくっつける。余分な費用がかかる・・・
公共工事やハウスメーカーなどは予算や作業の効率化、コスト削減のため、計算で必要な強度ギリギリで施工します。ハウスメーカーの下請けでは、現場判断で大工さんが余分に金物やビスなどを多く施工したら、検査でひっかってペナルティっが。しかも下請けにはそんな余分な費用は無い。だからあくまでもマニュアル通り。昔からの大工さんは、ココは力のかかる所だからクギ多めに入れとこうとか、柱1本追加しよう!など、自分の信用のために多少儲けが少なくなっても頑丈に施工します。頑丈すぎて困るコトは解体する時に大変な事だけ。今回の事故ではケミカルアンカーが疑われています。天井面にアンカー施工、垂直に引き抜き力が作用して、何らかの原因でアンカーが外れて天井が落下、その下には高速で走行する自動車。恐ろしい(汗)
ノリっが剥がれて紙がめくれると困るので、ホッチキスとセロテープでもとめよう!30年後にノリがなんかの原因で剥がれた時にホッチキスがあるわ☆安心。的な考え(例えが変?)で、儲けが少なくなっても頑丈な家造りを考えております。